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この素晴らしき世界 [歌詞和訳] ルイ・アームストロング:Louis Armstrong – What a wonderful world

ジャズ
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Louis Armstrong - What A Wonderful World

Louis Armstrong – What a wonderful world

ルイ・アームストロング(Louis Armstrong:1901-1971)の「この素晴らしき世界」(What a Wonderful World)は、G・ダグラス(Bob Thiele as George Douglas)とジョージ・デヴィッド・ワイス(George David Weiss)が作詞作曲した1968年のヒット曲です。
66才になっていた晩年のルイ・アームストロングにとっても久々のヒット曲でしたが、本国アメリカよりもイギリスを中心としたヨーロッパからのヒットを受けて世界的に人気を得ました。彼の名が本当に世界中に知れ渡ったのは、このヒットがあったからです。
当時の泥沼化したベトナム戦争への嘆きからこの歌詞が書かれました。そうした時代背景を知って、歌詞を読むと一層興味深いと思います。

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[歌詞和訳]

私には緑の木々が見える、
赤いバラの花々も
私と君のために
咲いているんだ。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

私には青い空が見える、
白い雲も
輝き祝福された日、
暗い神聖な夜。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

虹の色彩、
空にあって何と可愛らしい
行き交う人々の
その顔にもあって
私には友人たちが握手しているのが見える、
「ごきげんいかが?」って言ってるよ
彼らは本当は言ってるんだ
「愛しています」って

私は赤ちゃんたちの泣き声が聞こえる、
彼らの成長を見守ろう
彼らはより多くを学ぶだろう、
私が知るだろうことよりも。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

そうさ、ひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

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[歌詞]

I see trees of green,
red roses too.
I see them bloom,
for me and you.
And I think to myself,
what a wonderful world.

I see skies of blue,
And clouds of white.
The bright blessed day,
The dark sacred night.
And I think to myself,
What a wonderful world.

The colors of the rainbow,
So pretty in the sky.
Are also on the faces,
Of people going by,
I see friends shaking hands.
Saying, “How do you do?”
They’re really saying,
“I love you”.

I hear babies cry,
I watch them grow,
They’ll learn much more,
Than I’ll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world.

Yes, I think to myself,
What a wonderful world.

Oh yeah.

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[歌詞の内容を解説]

◎歌詞は分り易い言葉で書かれていますが、少し個人的な解釈を書いておきます。
先ず、この歌がベトナム戦争への嘆きから書かれていることを考えると、この平和な歌詞は悲惨な現実に対するアイロニー(irony)の意味があることを知っておく必要があると思います。
ベトナムの戦場では、人が常には感じるはずの素晴らしく美しい世界感は忘れられて、緑の木々は焼かれ、赤いバラも野の花も踏みにじまれました。もう一度普通の人間としての感情を持とうよ、というメッセージが最初の節から感じられます。

◎次に青い空と白い雲はアメリカ国旗のホワイト・ストライプスを連想させる色です。そして輝く日と暗い夜の対比は、白と黒の色です。また神聖な日・夜からは、どこか喜べないを過ごすクリスマスなどの祝日を連想させます。それでも素晴らし世界。これらの要素を組み合わせることで、アメリカという国の理想が再確認されています。

◎次の節では虹の色、それが行き交う人々の顔に恩寵を与えているということと、実際に多様な色の顔があるということ、多様な人種の人々が挨拶を交わし、お互いを理解しあえる平和な社会のことを書いています。

◎そして、この世界が本当に「素晴らしき世界」であるよう托すのが、泣き声を上げている赤ちゃんたちで、彼らが成長して私たちが経験し、知ったことから多くを学ぶ希望でこの歌は終ります。

世界は美しいのですが、その美しさに目を向けられなくなる現実的な不幸が無くなったときに、この歌はアイロニーではなくなるのです。この歌の歌詞には、そうした多くの人たちの、平和への希望を歌ったメッセージが込められていました。

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[ルイ・アームストロングの他の歌]

ルイ・アームストロングとエラ・フィッツジェラルド(Ella Jane Fitzgerald)の素敵なラブソング「Dream a little dream of me」です。「この素晴らしき世界」と同じくらい好きな歌なので聴いてみてください。

Ella Fitzgerald, Louis Armstrong - Dream A Little Dream Of Me (Audio)

Ella Fitzgerald – Louis Armstrong – Dream a little dream of me

Stars shining bright above you
Night breezes seem to whisper “i love you”
Birds singin’ in the sycamore trees
Dream a little dream of me

Say nighty-night and kiss me
Just hold me tight and tell me you’ll miss me
While I’m alone and blue as can be
Dream a little dream of me

Stars fading but I linger on dear
Still craving your kiss
I’m longin’ to linger till dawn dear
Just saying this

Sweet dreams till sunbeams find you
Sweet dreams that leave all worries behind you
But in your dreams whatever they be
Dream a little dream of me

(instrumental break)

Stars shining up above you
Night breezes seem to whisper “i love you”
Birds singin’ in the sycamore trees
Dream a little dream of me

Sweet dreams till sunbeams find you
Sweet dreams that leave all worries behind you
But in your dreams whatever they be
Dream a little dream of me

Yes, dream a little dream of me

この素晴らしき世界:Wikipedia
What a Wonderful World:Wikipedia
ルイ・アームストロング:Wikipedia
Louis Armstrong:Wikipedia

コメントをどうぞ

  1. kayo より:

    泣けてきました