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「メトロポリス」フリッツ・ラング:Fritz Lang – Metropolis

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「メトロポリス」(Metropolis:1927)はドイツのサイレントのSF傑作映画です。

監督は「ドクトル・マブゼ」(Dr. Mabuse:1922) や、「ニーベルンゲン ジークフリート」(Die Nibelungen:1924) 、「M」(1931年) のフリッツ・ラング(Friedrich Christian Anton “Fritz” Lang:1890-1976)です。フリッツ・ラングの作品は思想的というよりも、神話や犯罪をテーマにしたロマン的なストーリーです。それは後期のアメリカ亡命後に製作したフィルムノワール・B級犯罪映画も同様です。
その中で「メトロポリス」には、H・G・ウェルズの「タイムマシン」を思わせるような、特権者による支配と労働者の階級社会が描かれ、アジテーションやストライキ、反乱による社会制度の崩壊などがストーリーに入れられています。これらはフリッツ・ラングの作品としては異例なものですが、当時のアメリカとドイツの社会の側面を反映しています。

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「メトロポリス」映画の主題と本質

「メトロポリス」に描かれた未来(100年後)のバベルの塔は、繁栄の象徴でもあり、崩壊の予兆としてのシンボルでもあります。フリッツ・ラングは、ニューヨークで1900年頃から1920年代にピークとなった摩天楼・高層ビル群の建築ラッシュの印象をヒントに、来るべき「メトロポリス」の都市の姿を映像化しました。20世紀の都市の原型となった高層ビル群は、一面では資本主義社会の飽くなき富の追求の象徴でもあります。
第一次世界大戦敗戦後のドイツは、多額の負債と利子を抱えて、著しいインフレとなり、民族主義、国家主義的なナチスの独裁政権に移行する時期にあり、そのアジテーションはドイツ国民に統一的軍事国家への道に導きました。
一方、1920年代のニューヨークは、第一次世界大戦後の享楽的な雰囲気に満ち、狂乱の20年代と呼ばれていますが、一方では安い賃金で過酷な労働に従事する移民たちが繁栄を支え、ストライキが頻発した時代です。また、ロシア革命による共産主義への恐怖から、反共主義者であったミッチェル・パーマー司法長官による厳しい共産主義の取締り「赤狩り」などもありました。「メトロポリス」は、こうした当時のドイツとアメリカの社会状況を反映しています。
「メトロポリス」が原版を検閲され、著しくカット、編集されたのは、アメリカの共産主義取締りによるためです。これにより、原版が失われる結果となりました。ドイツでは「メトロポリス」は労働者階級の闘争という見方で容認されました。
しかし、これらの見方も当時の時代背景によるもので、「メトロポリス」は階級闘争を描いたものではなく、資本主義社会の行き着く先を描いた娯楽的ロマン作品というのが本質であると思います。

Metropolis (film):Wikipedia
メトロポリス (1927年の映画):Wikipedia
フリッツ・ラング:Wikipedia

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