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「可愛い花」(Petite Fleur)-シドニー・ベシェ(Sidney Bechet)

ジャズ
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Petite Fleur de Sidney Bechet

シドニー・ベシェ Sidney Bechet – Petite Fleur

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「可愛い花」(Petite Fleur)-シドニー・ベシェについて

「可愛い花」(Petite Fleur=小さな花)は、ニューオリンズの伝説的なジャズ ・サックス奏者 、シドニー・ベシェ(Sidney Bechet:1897–1959) )が1952年に妻のために作曲したもので、パリを中心としたヨーロッパで人気を博し、1959年にFernand BonifayとMario Buaがフランス語の詩を付け、シャンソンとして歌われました。当時のパリやヨーロッパは、第二次世界大戦後のアメリカ文化の移入により、ジャズやポップスの人気が高く、本国アメリカよりも先にヒットすることも稀ではありませんでした。

フランスに渡った「Petite Fleur」は、シャンソンとして、「赤と黒」(Le Rouge et le Noir:1954)や「チャタレイ夫人の恋人」(L’Amant de lady Chatterley:1955)の名演、カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアックが姉妹で共演した「ロシュフォールの恋人たち」(Les Demoiselles de Rochefort:1967)の双子姉妹の母親イヴォンヌ役も印象に残る、フランスを代表する大女優ダニエル・ダリュー(Danielle Darrieux:1917-)やフランシス・レイがバック・バンドをしたことでも有名なシャンソン歌手、クロード・ゴアティ(Claude Goaty)が歌ってヒットしました。

日本ではピーナッツ・ハッコー(Michael Andrew “Peanuts” Hucko:1918-2003)のクラリネットによるカバーがヒットしましたが、同時にダニエル・ダリューの歌を日本語でカバーしてデビューした「ザ・ピーナッツ」の「可愛い花」(作詞:音羽たかし、編曲:宮川泰)がより大きなヒットとなりました。これは原曲の叙情的なメロディを宮川泰のアレンジとザ・ピーナッツのデュエットが豊かで華やかなものとした傑作でした。ザ・ピーナッツと作曲家 宮川泰はその後、数々のヒットにより日本の歌謡曲史に大きな足跡を残しました。

Danielle Darrieux-Petite Fleur

ダニエル・ダリュー Danielle Darrieux – Petite Fleu

作詞:Fernand Bonifay、Mario Bua

Claude Goaty - Petite fleur

クロード・ゴアティ Claude Goaty – Petite Fleur 1959

可愛い花 ザ・ピーナッツ 1959

ザ・ピーナッツ 可愛い花 The Peanut Petite Fleur

作詞:音羽たかし 編曲:宮川泰

Sidney Bechet:Wikipedia
ダニエル・ダリュー:Wikipedia
Danielle Darrieux:Wikipedia フランス語
ザ・ピーナッツ:Wikipedia

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