こんなに愛しているのに [ 歌詞和訳] ボビー・ヴィントン:Bobby Vinton – I Love How You Love Me (1968)

Bobby Vinton – I Love How You Love Me (1968)(作詞・作曲:B. Mann & L.Kolber)
I love how your eyes close whenever you kiss me
And when I’m away from you, I love how you miss me
I love the way you always treat me tenderly
But, darling, most of all,
I love how you love me
(love how you love me)
I love how your heart beats, whenever I hold you
I love how you think of me, without being told to
I love the way your touch is always heavenly
But, darling, most of all,
I love how you love me
(love how you love me)
I love the way your touch is always heavenly
But, darling, most of all,
I love how you hug me
(love how you love me)
Love — how you love me
I love how you love me
(love how you love me)
I love how you love me
(love how you love me)
I love how you love me
(意訳)
あなたが私にキスするたびに目を閉じるのが好き
そしてあなたから離れている時、あなたが私を恋しがるのが好き
あなたがいつも優しく私を扱うのが好き
でも愛しいあなた、何よりも
私はあなたが私を愛してくれるのが好き
(私を愛してくれるのが好き)
あなたが私を抱くたびにあなたの心臓が拍打つのが好き
話していなくても、あなたが私を思ってくれるのが好き
あなたに触れられるといつも夢心地なのが好き
でも愛しいあなた、何よりも
私はあなたが私を愛してくれるのが好き
(私を愛してくれるのが好き)
あなたが触れるのがいつも素敵なのが好き
でも愛しいあなた、何よりも
私は私を抱きしめてくれるのが好き
(私を愛してくれるのが好き)
私は私を愛してくれるのが好き
・・・
「I Love How You Love Me」のオリジナルは、1961年のパリス・シスターズ(The Paris Sisters)のトップテン・ヒットです。ボビー・ヴィントン(Bobby Vinton:1935-)のカバーは1968年で、フィル・スペクターがプロデュースして、これもトップテン入りしました。
日本にこの曲が紹介されたときの邦題は「こんなに愛しているのに」でした。当時アメリカンポップス大好きな少年であった私は、この歌の「のに」という改変に驚きを感じました。とてもシンプルでストレートな恋の歌な「のに」。そのせいかどうか分かりませんが、日本で1969年にモコ・ビーバー・オリーブがカバーしたときは、当時の世相を反映したからか「わすれたいのに」なんていう陳腐な失恋ソングになってしまい残念に思ったものです。元歌の「恋する心が秘めている幸福感」といったトキメキや静かな愛情を感じさせる歌詞が台無しになってしまいました。(モコ・ビーバー・オリーブのファンの方、ごめんなさい。モコ・ビーバー・オリーブの歌が悪いのではなくて、私にとっては日本語の歌詞がダメだったいうことです。大好きな歌に対する若い反発心もあったようですが、これを聴いたアメリカ人にしてみれば、もう笑い話のレベルだったと思います。)それはさておき、若い素直な恋心を歌ったこの曲はシンプルだかこその良さがありました。これは人を心から愛するゆえの切なさで、失恋のような一過性の感情の愛ではありません。
この曲のカバーの歌唱としては、1999年のソニーとシェールの伝記映画が一番有名でした。映画の主題、若いふたりの恋を力強く謳いあげたシェールの歌唱は本当に感動的でした。
ところでボビー・ヴィントンといえば、「ミスター・ロンリー」(Mr. Lonely)、「涙の紅バラ」(Roses are Red)、「ブルーベルベット」(Blue Velvet)などのヒット曲が有名ですが、いろいろ聴いてこの歌の良さが薄れてしまうのは残念ですので、今日は紹介を控えます。「I Love How You Love Me」はリリースから長い間、多くの歌手がカバーしている名曲ですが、この歌のベスト・カバーはボビー・ヴィントンだと今でも思っています。じっくり聴き比べてみてください。
The Paris Sisters – I Love How You Love Me (1961)
Cher – I Love How You Love Me
おまけ「ミスター・ロンリー」
Bobby Vinton – Mr Lonely – 1962
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません