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ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー[歌詞和訳] – ビル・モンロー:Bill Monroe – Blue Moon Of Kentucky

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ビル・モンロー:Bill Monroe – Blue Moon Of Kentucky

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Blue Moon Of Kentucky 歌詞

Blue moon of Kentucky keep on shining
Shine on the one that’s gone and proved untrue
Blue moon of Kentucky keep on shining
Shine on the one that’s gone and left me blue

It was on a moonlight night the stars were shining bright
When they whispered from on high your love has said good-bye
Blue moon of Kentucky keep on shining
Shine on the one that’s gone and said good-bye

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ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー[歌詞和訳]

ケンタッキーのブルームーンよ輝き続けておくれ
去った、それに不実だったあの人の上で輝いておくれ
ケンタッキーのブルームーンよ輝き続けておくれ
去った、それに私に憂いを残したあの人の上で輝いておくれ

月明かりの夜に星たちは明るく輝いていた
高みからお前の恋人がさよならと言ったと囁いたとき
ケンタッキーのブルームーンよ輝き続けておくれ
去った、それにさよならと言ったあの人の上で輝いておくれ

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ブルーグラスは「ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー」(Blue Moon Of Kentucky)から始まった

「ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー」(Blue Moon Of Kentucky)はカントリー・ウェスタンのシンガー・ソング・ライター、ビル・モンロー(Bill Monroe:1911年9月13日-1996年9月9日)のブルーグラスの名曲。というよりもブルーグラスはこの歌から始まったと言ってもよい曲です。

そもそもブルーグラスはアパラチアの南部、アメリカ中部に生えている牧草(地)で、西部劇の大平原に出てくる細長い葉の植物です。調べるとKentucky Blue Grassは、Poaやイチゴツナギ属の同義語(異表記)だということです。アメリカ中部に広がる大草原地帯は元々はネイティブ・アメリカンの土地で、バイソンやマスタング(アメリカ原産の野生の牛馬)が生息していた所ですが、ネイティブ・アメリカンを追いやり、バイソンやマスタングは乱獲によって数が激減したため放牧地として使われるようになりました。大開拓時代にヨーロッパから多くの移民を受け入れていたアメリカは東部からのルートが開けたことから、中部への移民を推奨し、領土を拡張してゆきました。この地の移民にスコットランドやアイルランドが多かったは凶作に苦しんだためでもありました。そして彼らが故郷からスコッチ・アイリッシュの伝承音楽をアメリカにもたらし、独自の発展を遂げたものが、カントリー・ミュージックのルーツのひとつとなりました。人々は集い未開地での開拓の辛さを故郷の音楽で癒したのです。このスコッチ・アイリッシュの演奏スタイルをベースにしたものがブルーグラスです。第二次世界大戦後にビル・モンローがこのスタイルを確立し、当初カントリー・ミュージックで人気を呼び、ビル・モンローのグループ「ブルー・グラス・ボーイズ」に由来してこの演奏スタイルを「ブルーグラス」と呼ぶようになりました。その後1960年代のフォーク・リヴァイヴァルで若い世代からも注目を集めて、全米にファン層を広げることとなり、今日まで衰えない人気があります。このカントリー・ミュージックへの貢献によりビル・モンローは1970年、「カントリー・ミュージック殿堂」入りを果たしました。

「ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー」の歌はフレーズも歌詞も単純な失恋の歌です。しかし単純な歌詞に微妙な感情があります。「ブルー・ムーン」はただの青い月というものではありません。簡単に言えば幸福を与えてくれる月です。ですからこの歌では、「不実に去っていったあの人」も照らしてあげて、と裏切られても好きな人の幸せを想う気持ちを現しています。

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この歌のカバー

この歌のカバーでは、ナッシュビルにあるカントリー・ミュージックの聖地、グランド・オール・オプリ(The Grand Ole Opry)の常連であったパッツィ・クライン(Patsy Cline)のものと、1954年10月2日、グランド・オール・オプリに最初で唯一の出演となった10代のエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)がロックン・ロールとして歌ったものが有名です。この時のビル・モンローの寛大な態度とその会場の様子は伝説となっています。その他多くの歌手がカバーしているので紹介しきれませんが、最近のものではリアン・ライムス(LeAnn Rimes)のカバーがブルーグラスのスタイルを継承しつつ現代的にアレンジしているところに好感を持っています。

ちなみにビル・モンローの使っていたマンドリンは「Gibson F-5」です。彼のマンドリンはカントリー・ミュージック殿堂博物館(Country Music Hall of Fame and Museum)で見ることができます。

Patsy Cline - Blue Moon of Kentucky

パッツィ・クライン:Patsy Cline – Blue Moon Of Kentucky

Elvis Presley - Blue Moon Of Kentucky

エルヴィス・プレスリー:Elvis Presley – Blue Moon of Kentucky


リアン・ライムス:LeAnn Rimes – Blue Moon of Kentucky

07 Blue moon of Kentucky Mark Knopfler

マーク・ノップラー:Mark Knopfler – Blue Moon Of Kentucky

ビル・モンロー:Wikipedia
ブルーグラス:Wikipedia
Country Music Hall of Fame and Museum
カントリー・ミュージック殿堂博物館:Wikipedia
Inductees of the Country Music Hall of Fame:Wikipedia
Blue moon:Wikipedia

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