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悲しき天使[歌詞和訳・加筆修正版] – メリー・ホプキン:Mary Hopkin – Those Were The Days

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Mary Hopkin - Those Were The Days - 1968

Mary Hopkin – Those Were The Days – 1968

Playlist: Post Card (Deluxe Edition / Remastered 2010)

シングルカット版:Mary Hopkin – Those Were The Days

Post Card (Deluxe Edition / Remastered 2010)サムネイル表示されませんが、 上の再生リストからアルバム全曲聴けます。

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悲しき天使[歌詞和訳] – メリー・ホプキン:Mary Hopkin – Those Were The Days

昔のことだけど、一軒の居酒屋があったの
そこで私たちは一、二杯グラスを乾して
私たちは時の経つことなんか笑い飛ばしてたわ
私たちが成すであろう素晴らしいことを考えて

あれはそんな時代だったわね、そうでしょ(友よ)
私たちは、そんなことに終わりはないだろうと思っていた
私たちは歌い踊るだろう、永遠と一日(ずっと変らずに)
私たちは私たちが選んだ人生を生きるだろう
私たちは戦いそしてけして負けないだろう
私たちは若かったし、私たちのやり方を確かに持っていた

ララララララ
ララララララ
ララララララララララ

それから、忙しい年月が私たちの傍を急いで過ぎ去った
私たちは(星空のような)煌めく考え方をその途中で失くしてしまった
もし、偶然、私があの居酒屋であなたにあったなら、
私たちはお互いに微笑んで、私たちは言うでしょう

あれはそんな時代だったわね、そうでしょ(友よ)
私たちは、彼らが終わることがないだろうと思っていた
私たちは歌い踊るだろう、永遠と一日(ずっと変らずに)
私たちは私たちが選んだ人生を生きるだろう
私たちは戦いそしてけして負けないだろう
あれはそんな時代だった、ああそうさ、あれはそんな時代だったね

ララララララ
ララララララ
ララララララララララ

ちょうど今夜、私はあの居酒屋の前に立って
いつもするように何気なくしていると
ガラスの中に、私が奇妙に映ってるのを見たの
あの淋しそうな女性は私だったの?

あれはそんな時代だったわね、そうでしょ(友よ)
私たちは、彼らが終わることがないだろうと思っていた
私たちは歌い踊るだろう、永遠と一日(ずっと変らずに)
私たちは私たちが選んだ人生を生きるだろう
私たちは戦いそしてけして負けないだろう
あれはそんな時代だった、ああそうさ、あれはそんな時代だったね

ララララララ
ララララララ
ララララララララララ
ララララララ
ララララララ
ララララララララララ

ドアを通ったら、馴染み深い笑い声が聞こえて来たの
あなたの顔を見えたわ、そしてあなたが私の名前を呼ぶのを聞いたわ
ああ私の友よ、私たちは年とったけど、賢くならなかったね
それは私たちの心のため、夢はずっと同じままなんだもの

あれはそんな時代だったわね、そうでしょ(友よ)
私たちは、彼らが終わることがないだろうと思っていた
私たちは歌い踊るだろう、永遠と一日(ずっと変らずに)
私たちは私たちが選んだ人生を生きるだろう
私たちは戦いそしてけして負けないだろう
あれはそんな時代だった、ああそうさ、あれはそんな時代だったね

ララララララ
ララララララ
ララララララララララ

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【悲しき天使 – メリー・ホプキン:Mary Hopkin – Those Were The Days:歌詞】

Once upon a time, there was a tavern
Where we used to raise a glass or two
Remember how we laughed away the hours,
Think of all the great things we would do

Those were the days, my friend
We thought they’d never end
We’d sing and dance forever and a day
We’d live the life we’d choose
We’d fight and neveAr lose
For we were young and sure to have our way

La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La La La La La

Then, the busy years went rushing by us
We lost our starry notions on the way
If, by chance, I’d see you in the tavern,
We’d smile at one another and we’d say

Those were the days, my friend
We thought they’d never end
We’d sing and dance forever and a day
We’d live the life we’d choose
We’d fight and never lose
Those were the days, oh yes, those were the days

La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La La La La La

Just tonight, I stood before the tavern
Nothing seemed the way it used to be
In the glass, I saw a strange reflection
Was that lonely woman really me?

Those were the days, my friend
We thought they’d never end
We’d sing and dance forever and a day
We’d live the life we’d choose
We’d fight and never lose
Those were the days, oh yes, those were the days

La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La La La La La

Through the door, there came familiar laughter
I saw your face and heard you call my name
Oh, my friend, we’re older but no wiser
For in our hearts, the dreams are still the same

Those were the days, my friend
We thought they’d never end
We’d sing and dance forever and a day
We’d live the life we’d choose
We’d fight and never lose
Those were the days, oh yes, those were the days

La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La La La La La

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「悲しき天使」の内容

「悲しき天使」の原曲はウクライナの歌曲「長い道」という失恋の歌です。1920年代にアレキサンダー・ヴェルテンスキーがレコードをリリースし、1962年にジーン・ラスキンがアレンジしたものを1963年にライムライターズがレコード・リリースしました。これをポール・マッカートニーがジーン・ラスキン夫妻のコンサートでこの歌を聴いて気に入っていたものを、1968年に当時のトップ・モデル、ツィギーが紹介してくれたアップルの新人で、自分がプロデュースしたメリー・ホプキン(Mary Hopkin)に歌わせようと考え、新たなアレンジと歌詞を加えました。

「悲しき天使」、この邦題は、歌の内容とメリー・ホプキンの清純なイメージを併せたもの。また当時の日本で「悲しき○○」というタイトルが興行的にヒットしたことにあやかったものです。「悲しき街角」「悲しき雨音」「悲しきインディアン」…等々たくさんありました。で、この邦題から想像すると失恋の歌を連想しがちですが、歌詞の内容はもうちょっと深い、若かりし頃と過ぎ去った人生を描いています。

意訳を読んでいただくと分りますが、自分が年齢を重ねることなど考えることもない若い頃と時を経て友人と再会する時を対比しています。訳してみると、中島みゆきの「時代」のようになってしまいました。それはともかく、学校を卒業してから何年も経ってからの同窓会に出席するとことになり、店のウィンドウに映った自分の淋しげな容貌にハッとしながら、店に入ると、友達や内心憧れていた人、容貌は変っても気持ちは昔と変らない、夢を持ち続けている人との再会で若い頃の自分を思い出す。そんな場面を思い浮かべると歌の内容と感じが分り易くなると思います。けして人生をあきらめている悲しい歌ではありません。

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メリー・ホプキンについて

メリー・ホプキンのデビュー・アルバムは1969年にリリースした「ポスト・カード」(Postcard)です。このアルバムでは当時のメリー・ホプキンが好んだ楽曲が集められています。その全て、トラディショナル・ソングや有名な音楽家の作品のカバーです。オリジナルに近いと言えるのはドノバン作の「Voyage Of The Moon」(ドノバンは1971年にリリース)のみとなっています。このアルバムは当時のポップス主流の音楽界に新鮮な驚きと刺激を持って迎えられ、アップル・レコードの知名度もあって、全英チャートの上位にラックされるヒットとなりました。このクラシカルでありながら、フォークソングとポップスの風合いを併せ持った音楽は、メリー・ホプキンの個性的なセンスとして評価されました。本当はこれがメリー・ホプキンの目指した音楽で、その後のポップス調のアルバムは彼女の意に反したもので、結果的にはその音楽性の相違で彼女はアップルとポール・マッカートニーの元を去ることになりました。
アルバム「Those Were The Days」は、ポール・マッカートニーとメリー・ホプキンの音楽的嗜好が混在した形の楽曲が収録されていました。ファンにとってはどちらもメリー・ホプキンの美しい歌声の魅力を引き立て、また幅広い音楽性を感じさせるものでした。
それでもやはり自分自身の求める音楽のために、アイドルの道を捨てたメリー・ホプキンは芯の強い女性だと思います。それは成功(一般的な)よりも自分らしい生き方を選択したからに他なりません。彼女にとってアイドル・スターとしての成功は音楽的な挫折だったのかもしれません。しかし彼女が多くのファンに残したものはけして価値の無いものではありませんでした。もっと多くの活躍を望んでいたファンにとっては、彼女がアップル・レコードを去ったことは残念なことでしたが、結婚により芸能界を去った彼女の生き方には誰もが支持していたと思います。それはきっとメリー・ホプキンらしい彼女の生き方だったから。

失敗したって、挫折したって、自分で選んだ道なら昔の友人に胸を張って再会できますね?
“I have had a wonderful life. I have never regretted what I did.I regret things I didn’t do.”
とイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)も言っていました。

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