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スターダスト[歌詞和訳・修正版]ホーギー・カーマイケル他:Hoagy Carmichael – Stardust

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hoagy carmichael/stardust (1942/ best of hoagy's vocal versions)

ホーギー・カーマイケル:Hoagy Carmichael – Stardust (original vocal version)

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スターダスト : ホーギー・カーマイケル作曲

「スターダスト」(Stardust)はホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)が作曲、マイケル・パリッシュ(Mitchell Parish)が作詞した1929年の曲です。古くは日本のテレビバラエティ番組「シャボン玉ホリデー」(1961-1972)のエンディングでザ・ピーナッツが歌って、懐かしく思う方もいられると思います。
日本でこの曲が有名になったのは「シャボン玉ホリデー」の番組によるものだと言っても過言ではないと思いますが、いつ頃作られたものなのかなど、知られていないこともあるので、少し覚書として書いてみます。

この当初少しブルージーな曲を最初にカバーしたのがアーヴィング・ミルズ楽団で、スローテンポなダンス音楽としてブルージーな雰囲気を無くして、親しみ易く編曲しています。このカバーはビルボード・チャート20位のスマッシュ・ヒットとなりましたが、後の1936年にジャズの名曲「THERE IS NO GREATER LOVE」を作曲したイシャム・ジョーンズが彼の楽団のために、アーヴィング・ミルズの編曲の方向性を更に進めてミッド・テンポのインスト・バラードにしたのが、(ビクター・ヤング(Victor Young)編曲、彼のバイオリン・ソロをフーチャーしたインストゥルメンタル・バージョンです。このアレンジはビルボード・チャート1位となる大ヒットとなり、後の多くの歌手などによるカバーの基本となりました。
この歌は、儚くも過ぎ去っていった日々への追憶を瞬く星くずに喩えたものです。人それぞれの大切な想い出、後悔などは、どんなに些細なことでも大切なものだという思いを喚起させます。それ故にこの歌は、インストゥルメンタルに哀愁ある歌詞が追加されたことによって、初めて完成したと言えるでしょう。

「スターダスト」は何千ものカバーがある曲なので紹介しきれませんが、イシャム・ジョーンズ楽団のバージョンに次いで印象的、有名なものは1957年のナット・キング・コールによるものです。それでもヒット・チャートは79位(ちなみに1962年のフランク・シナトラは98位)でアメリカでは過去のヒット曲のリバイバル、スタンダードとなった曲の有名歌手による焼き直し程度の扱いでした。
彼のカバーではルイ・アームストロング(Louis Armstrong)などが踏襲していた主要なメロディー・ラインによる前奏を廃し、湧き上がるような前奏とともに歌い始めます。また出だしのヴァース(Verse)の部分を入れることで、説明的ではありますが歌詞の内容を分かり易く、叙情に至る余韻をこの曲に与えています。個人的にはこのナット・キング・コールのカバーが一番だと思うので、現在最も有名だと思われるウィリー・ネルソン(Willie Nelson)がこの部分を省いているのは少し残念です。

余談ですが、この「スターダスト」の歌詞と類似しているのが、先日このブログでも紹介した「夜来香」(夜來香)の曲です。作られた年代としては「スターダスト」が先なので、アメリカから上海租界を経て中国に渡ったこの曲が「夜来香」の作者にインスピレーションを与えてのかも知れません。今となっては確かめようのないことですが、そうした音楽の交流が当時あったことも事実です・・・。

Stardust (2003 Digital Remaster; 24 Bit Mastering)

ナット・キング・コール:Nat King Cole – Stardust 1957

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Stardust (original vocal version)歌詞

And now the purple dusk of twilight time
Steals across the meadows of my heart
High up in the sky the little stars climb
Always reminding me that we’re apart

You wander down the lane and far away
Leaving me a song that will not die
Love is now the stardust of yesterday
The music of the years gone by

Sometimes I wonder why I spend
The lonely night dreaming of a song
The melody haunts my reverie
And I am once again with you
When our love was new
And each kiss an inspiration
But that was long ago
Now my consolation
Is in the stardust of a song

Beside a garden wall
When stars are bright
You are in my arms
The nightingale tells his fairy tale
of paradise where roses grew
Though I dream in vain
In my heart it will remain
My stardust melody
The memory of love’s refrain

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スターダスト(歌詞和訳)

そして今、たそがれ時の紫の夕闇が
私の心の草原を覆い尽くす
空の高みに小さな星たちが登り
いつも離れている私たちを思い出させる

あなたはあの道を行き遠く離れてしまった
私に消えることない歌を残して
恋は今、星屑は昨日のもの
過ぎ去りし年月の音楽

時々何故か過してしまうのは
あの歌を夢見る孤独な夜
そのメロディーが空想に悩ませる
あなたともう一度いること
私たちの恋が芽生えたころ
キスにはいつもときめきがあった
しかしそれは遠い昔のこと
今私を慰めるのは
あの歌の星屑の中にあること

ガーデンウォールの傍らで
星が輝くころ
あなたは私の腕の中
ナイチンゲールは
バラが花咲く楽園のおとぎ話を語る
けれど見果てぬ夢
私の心に蘇るのは
私の星屑のメロディー
沸き出でる恋の思い出


willie nelson – stardust memories ~ 1983 live


スター・ダスト (ロス・インディオス・タバハラス)

ホーギー・カーマイケル:Wikipedia

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