PR

コーヒールンバ [歌詞和訳] コーヒールンバ(コーヒーを挽きながら) :MOLIENDO CAFE:MOLIENDO CAFE

人気がある歌
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

アラブとは関係ないコーヒールンバ

HUGO BLANCO - MOLIENDO CAFE

ヒューゴ・ブランコ HUGO BLANCO – MOLIENDO CAFE


Gloria Lasso – MOLIENDO CAFÉ

ベネズエラのホセ・マンソ作、アルパ奏者ウーゴ・ブランコが演奏する「コーヒーを挽きながら:モリエンド・カフェ」(MOLIENDO CAFÉ)です。ウーゴ・ブランコはこの歌に歌詞を付けています。
それがグロリア・ラッソの歌ったMOLIENDO CAFÉです。この歌がコーヒー工場の過酷な重労働を歌っているという解釈を見たことがありますが、「夜通しコーヒーを挽く」という歌詞からの印象でしょうか?確かに黒人労働者の労働環境という背景はありますが、歌全体の内容からはそんな印象は受けません。そもそも、この歌の主人公だけが、夜も悲しんでいることと労働問題を結び付けることは無理なこじつけというものです。
夜更けにコーヒーを挽くのは、片思いの気持ちを忘れるためのようです。もう少し詳しく言えば、コーヒー工場で働くザンボ「zambo」(黒人混血児に対する蔑称・「ちびくろサンボ」のサンボと同様の意味です。)という若者が、マヌエルという娘に片思いの恋心を抱いているが、それは所詮は叶わぬ恋。その心の苦しみ、そのやるせない想いを紛らすかのように夜毎コーヒーを挽いていたという歌です。
歌詞の意味はこんな感じです。…

スポンサーリンク

【MOLIENDO CAFÉ 歌詞】

Cuando la tarde languidece (y) renacen las sombras
y es la quietud de los cafetales vuelven a sentir
esta triston
(Que son triste)
(el chaz triston)
cancion de amor de la vieja molienda
que en el letargo de la noche
se escucha gemir
(parece decir)
Una pena de amor, una tristeza
lleva el zambo Manuel y en su amargura
pasa incansable la noche
moliendo cafe

スポンサーリンク

コーヒールンバ [歌詞和訳]

午後の生まれ変わる日差しが弱まり暗くなる頃
静かなコーヒー農園の静けさで感じるのは
あの悲しい歌
(あの歌声はなに?)
古い工場の悲しい愛の歌がまた聞こえる
うつろな夜
片思いにうめき
その愛の悲しみ
マヌエルはザンボ(zambo)を
切ない気持ちにさせる
疲れ果てた夜
コーヒーを挽いていた

日本での人気

原曲の歌詞はともかく、ラテンの哀愁感あるメロディは、いろいろな国で独自の歌詞を付けて、今も世界中で親しまれています。日本でも「コーヒールンバ」という題名で、作詞家・中沢清二が「昔アラブのえらいお坊さんが…」というエキゾチックで無国籍風(60年代のキーワードのひとつ)の大傑作歌詞を付けて、西田佐知子が1961年から1962年にかけて大ヒットさせました。ほかにもザ・ピーナッツ、井上陽水、荻野目洋子などが歌ってヒットしました。
日本でも早く(明治初期)から知られていたアラビアンナイト・千夜一夜物語へのエキゾチックな世界への憧れ、また世相としては高度成長期に興った喫茶店ブームなどのコーヒー文化とも言える日本人の嗜好の変化も要因と揚げられます。もう一つの大きな要因となったのが、60年代のインスタントコーヒー(日本人の発明)の日本の一般家庭への浸透したことなども歌の大ヒットに繋がる相互要因になったと考えられます。そして今でも私たちはこの日本語歌詞を聴くと、そうした淡い憧憬の気持ちによってある種の癒しを感じているのかも知れません

コーヒー・ルンバ / 西田佐知子

西田佐知子

コーヒールンバ 荻野目洋子(KUROMA/AKI/CHIKA/NORIKO)

荻野目洋子

コーヒールンバWikipedia
コーヒールンバに関するスペイン語圏のWikiもあります。この曲を歌った日本人歌手名が詳細に書かれているのは興味深いですね。それほどこの曲が日本で受けたことをあちらの方々も知っているのですね。

コメントをどうぞ

  1. yass iokibe より:

    こんにちは。たまたま、この曲が生まれたベネズエラに住み、同じようにこの曲に魅入られ、勝手に意訳しながら、歌詞を作り、ここカラカスのスタジオで一昨年、録音し、東京に持って帰って、コーラスを付けました。
    昨年、Hugo Blancoとの出会いをおしくも逃しました。よろしければ録音した曲を送ります。当地独特のハープ、クアトロ、タンボールといった楽器と独特の乗りが気に入っています。