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カーニバルの朝[歌詞和訳]‐ 黒いオルフェ : Orfeu Negro(Black Orpheus)

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黒いオルフェ(映画) Orfeu Negro / Manha de Carnaval

黒いオルフェ(映画) Orfeu Negro / Manha de Carnaval

Astrud Gilberto - Manha De Carnabal

定番 アストラッド・ジルベルト:Astrud Gilberto – Manha De Carnabal

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「カーニバルの朝(黒いオルフェ)」(Manha de Carnaval)

ポルトガル語詞

Manha tao bonita manha
Na vida uma nova cancao

Cantando so teus olhos,
Teu riso, e tuas maos

Pois ha de haver um dia
Em que viras

Das cordas do meu violao
Que so teu amor procurou

Vem uma voz
Falar dos beijos
Perdidos nos labios teus

Canta o meu coracao
Alegria voltou, tao feliz
A manha deste amor

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カーニバルの朝[歌詞和訳]

朝、とても美しい朝
生きる中での新しい曲

あなたの目だけ
あなたの笑い声
そしてあなたの手を歌う

あなたが廻る日があるはず

あなたの愛だけを求めていた私のギターの弦から

あなたの唇に失われた
キスからの調べ

私の心は歌う
戻ってきた喜びを
なんという幸せ
この愛の朝に

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英語詞

I’ll sing to the sun in the sky,
I’ll sing ‘till the sun rises high,
Carnival time is here,
Magical time of year,
And as the time draws near,
Dreams lift my heart!

I’ll sing as I play my guitar,
I’ll cling to a dream from afar,
Will love come my way,
This Carnival day,
And stay here in my heart?

Will true love come my way,
On this Carnival day,
Or will I be alone with my dream?

「黒いオルフェ」(Orfeu Negro/Black Orpheus)はギリシャ神話の「オルフェウス」の物語をブラジル・リオデジャネイロのファヴェーラ(favela)に舞台を置き換えて、熱狂的なカーニバル(謝肉祭)のシーンと若い男女の悲しい恋の結末が美しい音楽に彩られた映画です。南半球のブラジルでは謝肉祭の頃は夏、その夏の明るさとけだるさ、光と陰のコントラスト、褐色の肌と原色の衣装、祭りの圧倒的な躍動感と恋人たちの死、ブラジルの人々のカーニバルのエネルギーとフランス映画が得意とする都市生活者の哀愁が絶妙にマッチしています。こうした相反するものたちが生の中の死、死の中の生を映像と色彩の美しさに表現されています。この合作映画は1959年のカンヌ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀外国映画賞、ゴールデン・グローブ賞を獲得した傑作です。

ファヴェーラはブラジルの労働者が住むスラム化した町で、この町に住む歌とギター(神話では竪琴)が上手なオルフェとユーリディスの恋人たちとその神話的な設定の周辺の人物たちの物語は、神話というものがこうした庶民の中で成立し、語り継がれたのだという思いは、日常的な空間や人々が神話を創り上げてゆく場に立ち会っているような感慨を沸き立たせます。映画はこの設定にカーニヴァルの躍動感を借りた演出で巧みにストーリーを進行させます。但しこの演出はブラジルの人たちにとっては現実のブラジル社会やファヴェーラから離れたもので、外国人が作ったリオデジャネイロを舞台にした変った映画という評価が多いようです。

映画の音楽を担当してのは、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos Jobim)で、ボサノヴァの名作曲家・ギタリストのルイス・ボンファ(Luiz Bonfá)の「カーニバルの朝」などを使用しています。「カーニバルの朝」はルイス・ボンファの傑作でこの映画により、世界的にも知られる名曲となりました。歌詞はいくつかのポルトガル語詞や英語詞などがありますが、恋人を想う素敵な朝の喜びといったものです。この曲はメロディが素晴らしいもので、ボザノヴァを代表する「カーニバルの朝」にとっては歌詞は二の次で良いとも思います。歌詞が無くても何かが伝わる曲、それだけルイス・ボンファのメロディが秀逸だということです。ギター・ファンの方にとってはルイス・ボンファ独特の奏法も魅力的です。

Luiz Bonfá - Manhã de Carnaval

Luiz Bonfá – Manhã de Carnaval 1959

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