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シャル・ウィ・ダンス?:Shall we dance?

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Yul Brynner and Deborah Kerr perform "Shall We Dance" from The King and I

Yul Brynner and Deborah Kerr perform “Shall We Dance” from The King and I

Fred Astaire - Shall We Dance

Fred and Ginger – Shall We Dance  (1937)

「シャル・ウィ・ダンス?」(Shall we dance?)です。

「シャル・ウィ・ダンス?」というと、ガーシュウィンが音楽を担当した、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース主演のダンス・ミュージカル映画のタイトル「Shall We Dance」(邦題:踊らん哉:1937)や、ロジャース&ハマースタインのミュージカル映画、ユル・ブリンナーとデボラ・カー主演の「王様と私」(The King and I:1956)の主題歌が有名です。
当然、ロジャース&ハマースタインはガーシュウィン+フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの名作映画を知っていましたし、「Shall We Dance」という言葉から「踊らん哉」を思い出すことが一般的な常識であることも知っていました。当時の映画・音楽ファンならば、ガーシュウィンの音楽に乗って軽快に踊るフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの華麗なステップが脳裏に浮かんだことだと思います。敢えて、あるいは確信を持って、ロジャース&ハマースタインが「王様と私」の主題歌に「Shall We Dance」のタイトルと歌詞を使ったのは、こうした映画・音楽の先人たちとそのファンへの敬意、そして名作に自分たちが創造した新たな「楽しみ」「喜び」を付加するサービス精神です。昔の一流の映画人や音楽家たちは、名作からのイメージの借用やリメイクする際にも品位と自負がありました。最近でも旧作日本映画のリメイクは珍しいものではありませんが、パロディにもならない、名作のイメージを損なう作品が多いのは、才能の欠如と共にリメイクする作品に対する思い入れや愛情が欠けているのだと思います。その映画の本質さえにも気付かなかったような駄作リメイク映画が製作されているのは残念なことです。


「シャル・ウィ・ダンス?」(Shall we dance?)予告編

周防正行監督・脚本による「Shall we ダンス?:1995」が優れていたのは、映画や音楽、ダンスへの思い入れや愛情が脚本の底流に生かされていることです。映画のテーマは「踊らん哉」や「王様と私」とは全く違ったものですが、「映画の精神」と云うべきものの本流に位置する作品です。だからこそ、この映画はハリウッドに認められ、リチャード・ギア主演でリメイクされました。脚本がほとんど変えられなかったのも、それが優れていた証、「Shall We Dance」の言葉に新たな歴史を刻んだ証でした。

Shall we ダンス?:Wikipedia

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