アダムス・ファミリー:Addams Family

Addams Family TV Show Opening 1964
They’re creepy and they’re kooky,
Mysterious and spooky,
They’re altogether ooky,
The Addams Family.
Their house is a museum.
When people come to see 'em
They really are a screa-um.
The Addams Family.
Neat
Sweet
Petite
So get a witch’s shawl on.
A broomstick you can crawl on.
We’re gonna pay a call on
The Addams Family.
「アダムス・ファミリー オリジナル版」 Halloween with the New Addams Family (1977)ABCテレビ
アダムス・ファミリー登場キャラクター
ゴメズ・アダムス/Gomez Addams – アダムス家の家長であり父親
モーティシア・アダムス/Morticia Addams – アダムス家の母親であり魔女
フェスター・フランプ/Fester Frump – ゴメズの実兄である叔父
グラニー・アダムス/Grandmama Addams – モーティシアの実母のお婆ちゃんの魔女
ウェンズデー・アダムス/Wednesday Addams – アダムス家の長女
パグズリィ・アダムス/Pugsley Addams – アダムス家の長男でウェンズディの弟
ラーチ/Lurch – アダムス家の執事。「フランケンシュタインの怪物」
ハンド/Thing – アダムス家のペット。人の右手
カズン・イット/It – ゴメスのいとこ。全身が長い毛で覆われている
ハロウィン特集の第2弾、「アダムス・ファミリー」(Addams Family)です。
原作はアメリカの雑誌「ニューヨーカー」のイラストレイター、漫画家のチャールズ・アダムス(Charles Addams:1912–1988)の書いたシリーズ漫画です。チャールズ・アダムスはレイ・ブラッドベリの短編小説の挿絵なども描いています。
アダムス・ファミリーはビクトリア朝時代風のゴシックな邸宅に住む不気味な一家で、そのキャラクターはゴシック・ホラーの主人公たち(吸血鬼ドラキュラ、カミーラ、人造人間のフランケンシュタイン、狼男、魔女など)のイメージを借りています。このモンスターの人気あるキャラクターたちが集まることも魅力的ですが、一家が巻き起こす非日常的な出来事は現実的で事務的な社会に生きる現代人にとっては、一服の清涼剤の効果があります。これはモンスターたちの異文化のブラック・ユーモアによる現代社会批判や一般的な常識に対するパロディを含んだ世界です。それでいてこの物語が嫌味なく、また陰惨でないのは、アダムス・ファミリーが三世代のとても仲の良い家族であることです。「カラミーア」 「モンシェール」とフランス語で愛の言葉を交わすゴメスとモーティシアの夫妻は愛すべき幸せな家庭を持っています。シニカルなゴシック・ホラーと、これとは相反すると思われたハッピーなファミリー・ドラマを融合した点にチャールズ・アダムスの独創性がありました。これと同様の設定としてはTVシリーズ「じゃじゃ馬億万長者」や「奥さまは魔女」などもありました。日本では藤子不二雄Aの「怪物くん」はもちろんアダムス・ファミリーの影響による作品だと思います。
「アダムス・ファミリー」の映像化は、1964年から始まったABCのテレビ・シリーズから現代まで再三リメイクされていますが、物語の設定の良さによってどれも楽しい作品です。その中でも特に印象深いのは、60年代の最初のテレビ・シリーズと、1990年代に作られたパラマウント映画の2作品です。ラウル・ジュリアのゴメス、アンジェリカ・ヒューストンのモーティシア、クリスティーナ・リッチのウェンズデー、クリストファー・ロイドのフェスターなどは本当にはまり役でした。
怖そうで楽しいハロウィンに打って付けの作品だと思います。楽しんでください。
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