「星の王子さま」アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ:Le Petit Prince / The little prince- Antoine de Saint-Exupéry

ブックス・読書,映画関連

The Little Prince by Antoine de Saint-Exupéry narrated by Kenneth Branagh

The Little Prince Trailer 1974

The Little Prince Trailer 1974

今日は「こどもとこどもだったおとな」のためのアントワーヌ=ジャン=バティスト=マリー=ロジェ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exupéry:1900-1944)の「星の王子さま」(Le Petit Prince/The little prince)です。「星の王子さま」という題名は内藤濯さんが日本語に翻訳した際に考案したものもので、原題は「小さなプリンス」です。煩雑になるので、ここでは「星の王子さま」という題名を使わせていただきます。

先ず原作を読んでください。するとこの物語が単に子供のための童話でないことが分ると思います。サン=テグジュペリはこの物語をユダヤ系フランス人の友人レオン・ウェルトに捧げています。「星の王子さま」については、過去たくさんの解説本がでているので長い解説は書きません。本当は解説を読むよりも原作を何度も読んだほうが良いとは思っていますが、物語の解釈は人それぞれあってよいとも思います。そこでここに書くのは個人的な感想です。

私はこの物語を公正で人道的な作家が書いた啓蒙の書だと思っています。啓蒙と言ってもお説教でも教育のことでもありません。へんてこな世の中にあってへんてこな人たちと同じにならないためのニュートラルな精神でいることの大切さのことです。人は何時、へんてこなことをへんてこでないと思うようになってしまうのでしょうか?サン=テグジュペリはへんてこなことから友人を励まし守るために、そして子供の頃に思っていたあるべき美しい世の中を願って、この物語を書き、第二次世界大戦を戦ったのだと思っています。また「星の王子さま」とはサン=テグジュペリの心の中の小さな星に住んでいた純粋さの象徴だったと思います。
そういえば、これと同じようなことを夏休みの読書感想文に書いた遠い夏の日を思い出しました。こんなことも「星の王子さま」を読む楽しみです。

「星の王子さま」については、現在まで原作に忠実な映像作品は作られていません。下に掲載した作品は原作を元にしたもので、原作から受ける感動とは異なりますが楽しめる作品です。

1974年のイギリス・アメリカ合作のミュージカル映画(パラマウント映画配給)。とても可愛い王子さまです。

The Little Prince (1974) - Bob Fosse Scene

The Little Prince (1974) – Bob Fosse Scene
マイケル・ジャクソンが参考にしたボブ・フォッシー(Bob Fosse:1927-1987)のダンスが見れます。

Le Petit Prince The Little Prince Musical(2002)フランス/フランス語
Feature Film 90mins Rated NR France/French
Cast; Daniel Lavoie (Pilot), Jeff (Little Prince), Cathialine Andria (The Rose), Stephane Neville (The king), Laurent Ban (The vain man),Sebastien Izambard (The businessman)
フランスの一流歌手によるミュージカル長編映画、素晴らしい舞台装置と視覚効果、センスある色彩と音楽で楽しめる美しいファンタジー作品でした。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ:Wikipedia
星の王子さま:Wikipedia
The Little Prince:英語Wikipedia
The Little Prince (film):Wikipedia