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「煙が目にしみる」歌詞和訳:アイリーン・ダン/ザ・プラターズ:Irene Dunne/The Platters – Smoke Gets In Your Eyes

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Roberta Smoke Gets In Your Eyes Irene Dunne

Irene Dunne – Smoke Gets in Your EyesThe Platters – 煙が目にしみる:Smoke Gets In Your Eyes

Platters - Smoke Gets In Your Eyes

The Platters – 煙が目にしみる:Smoke Gets In Your Eyes

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Smoke Gets In Your Eyes

They asked me how I knew my true love was true,
I of course replied, something here inside cannot be denied.
They said someday you’ll find all who love are blind,
When your heart’s on fire, you must realize,
Smoke gets in your eyes.
So I chaffed and then I gaily laughed,
To think that they could doubt my love,
Yet today, my love has flown away,
I am without my love.
Now laughing friends deride tears I cannot hide,
So I smile and say when a lovely flame dies,
Smoke gets in your eyes.

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煙が目にしみる【歌詞和訳】

どうして私の恋が本当だって分るのかと聞かれたけれど、
もちろん私の心の中にある拒めぬ何かがあるからだって応えたわ。
いつの日か恋は盲目だと分るさとみんな言ったわ、
君のハートが燃えさかっているときは、知っておかなければいけないよ
煙が君の目に入っているのさ。
だから私はひやかして、それから陽気に笑って見せたの、
私の恋(人)を疑うことを考えるなんてと、
でも今日、私の恋(人)は飛び去ってしまったの、
私は恋(人)を無くしてしまったわ。
今では、涙を隠すことができない私を友人たちは嘲り笑っているわ、
だから私は微笑んで言うの、素敵な炎が消えてしまうときには、
煙が目に入るのだって。

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「煙が目にしみる」について

ザ・プラターズの「煙が目にしみる」は、ジェローム・カーンの作曲、オットー・ハーバックの作詞の1933年の曲のリバイバル・ヒットで、元はブロードウェイ・ミュージカル「ロバータ」(Roberta) に使われた曲です。タバコ会社のコマーシャル・ソングにも使われたので、「煙」をタバコの煙と勘違いしている人もいますが、この「煙」は恋の炎で周りや先が分らなくなる「心の目を覆う煙」です。失恋してちょっと強がる気持ちが切ない歌詞です。
「煙が目にしみる」は長らく、女性が歌うものであったのはアイリーン・ダンのイメージがあったためですが、この常識を変えたのが1955年のザ・プラターズによるヒットです。1953年にデビューしたザ・プラターズは当初のメンバーを変えてから1955年に「オンリー・ユー」、「グレート・プリテンダー」、「トワイライト・タイム」のヒットを続けて出し、この「煙が目にしみる」をカバーしました。このドゥーワップによるソフィスティケイテッドしたアレンジが、ミュージカル・ナンバー、ジャズ・スタンダードから広くポップスのスタンダードとして認められ、今日では「煙が目にしみる」と言えばザ・プラターズの歌と思われるほどになりました。

ミュージカル「ロバータ」はアリス・デュア・ミラー(Alice Duer Miller)の古典的ロマンス・コメディー小説を元にしたもので、1935年にアイリーン・ダン(Irene Dunne)、フレッド・アステア(Fred Astaire)、ジンジャー・ロジャース(Ginger Rogers)が主演という魅力的なキャスティングで映画化されました。

アイリーン・ダンはケンタッキー生まれのミュージカル女優で、「アイリン」でデビューし、後にメトロポリタン・オペラに入り、フローレンス・ジークフェルドのミュージカル・トラジェディー(音楽悲劇)「ショー・ボート」のシカゴ公演で主役マグノリアを演じました。1931年に映画界入りし、西部劇「シマノン」(Cimarron:1931) やジョン・エム・スタールの名作「裏町」(Back Street:1932) に主演してから、この「ロバータ」に出演しましたが、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの踊る三枚目コンビとの共演は彼女の理知的な美しさを充分に発揮させるものではありませんでした。それでもこの映画で彼女が歌った「煙が目にしみる」は名シーンで、ミュージカルから映画に引き継がれた歌はジャズのスタンダードとなりました。ミュージカル女優としてスタートしたアイリーン・ダンはその後、意に反してコメディ映画で人気を博しながら、演技力に磨きをかけ、ハリウッドのトップ・レディと評されました。往年の映画ファンには後にミュージカル化して「王様と私」になった「アンナとシャム王」(Anna and the King of Siam:1946)や「ママの思い出」(I Remember Mama:1948)などの名演も思い出深いと思います。そしてそれは彼女の声楽で鍛えた発声法によるセリフ回しや、彼女の美貌と品格によるものでした。
アイリーン・ダンは1952年にファンに惜しまれながら映画界から引退し、その後国連などで活躍した女性でもありました。

Irene Dunne - Lovely To Look At

Irene Dunne – Lovely To Look At

プラターズ:Wikipedia
アイリーン・ダン:Wikipedia

コメントをどうぞ

  1. mayumayu より:

    またお邪魔します。
    「煙が目にしみる」に長い歴史があるとは知りませんでした。アイリーン・ダンの歌声は素晴らしく、最後に泣き崩れる場面にウルっとなりました。
    この曲をスピルバーグがオードリー・ヘップバーン出演最後の映画「Always」で使っており、思い出してまたまたウルウルしてしまいました。(年なので涙腺が緩くなってますね)恋人(森林消防士)を事故で失ったヒロイン(ホリー・ハンター)が一人ダンスする場面・・・歌詞と一体化していて更に胸が痛くなりました。ワタシ的には素敵だと思う映画の一つです。

  2. magictrain より:

    mayumayuさん

    コメントありがとうございます。
    アイリーン・ダンは往年のハリウッドの大スターだったのに、名前を知る人も少なくなり、日本語のWikipediaにもあまり情報がありません。それもあって彼女に関する記事を書きました。
    また、私もオードリー・ヘップバーンの大ファンのひとりです。このブログにも「ティファニーで朝食を」と関連して「ムーン・リバー」、「マイ・フェア・レディ」の記事があります。映画「Always」でこの歌が使われていたのも覚えています。やはり良い映画には良い音楽が必ず使われていますね。

  3. セッキー より:

    煙は、恋の炎が消えた時に上がる煙で、それが目に入ると沁みて涙が出る。すなわち失恋に泣くことの詩的表現だと思います。だから恋の絶頂にいる時に、その終わりに涙することは覚悟しなさいということだと思います。