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「ナイチンゲール」イーゴリ・ストラヴィンスキー:Igol Stravinsky – Le Rossignol (The Nightingale)

クラシック音楽
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Le Rossignol - Stravinski

stravinskij – le rossignol

Le Rossignol(Alabiev) : Natalie Dessay..

Le Rossignol(Alabiev) : Natalie Dessay..ナイチンゲール(アラビエフ):ナタリー・デセイ..

作 曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー
原 作: アンデルセンの童話「皇帝とナイチンゲール」
台 本: I・ストラヴィンスキー、S・M・ミトゥソフ(フランス語)
初 演: 1914年・パリ・オペラ座

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イーゴリ・ストラヴィンスキーについて「ナイチンゲール」

「ナイチンゲール」は、昔のおとぎの国の中国を舞台にした、アンデルセンの有名な童話です。日本では、クリミアの天使、フローレンス・ナイチンゲールとの混同を避けるために、「小夜啼鳥」(さよなきどり)の題名がよく使用されます。内容は原作を読んで頂くとして、このエキゾチックで示唆深い作品をオペラ化したのがイーゴリ・ストラヴィンスキーです。ストラヴィンスキーは異国情緒溢れる夢幻的な旋律で物語を表現しています。

クリスチャン・チャウデット(Christian Chaudet)監督の映画作品は、中国人の少年(辮髪から察すると清朝時代の服装)が青磁に見た夢の世界の出来事として、コンピュータ・グラフィックによる合成で映像化しています。機械仕掛けのナイチンゲールをコンピュータで作り出すなどの演出は、アンデルセンの童話の解釈として、現代の子供たちには親しみやすいものかもしれませんが、時代設定の混乱が気になります。
この演出はアンデルセンのクラシックな童話のファンにとっては違和感を感じるものだと思います。また、効果音があり(これは失敗)、ストラヴィンスキーの音楽がBGMのように使われているのは、クラシック音楽ファンにとってもは物足りないものです。しかし、そうしたマイナスの面がありながら、この作品は、単独の作品として観れば、原作とは違ったファンタジーとイマジネーションの拡がりを持っています。それは、アンデルセンの物語とストラヴィンスキーの音楽が与えてくれる現代人のファンタジーの映像化です。
フランスのリリック・ソプラノ、コロラトゥーラ・ソプラノ歌手ナタリー・デセイ(Natalie Dessay:1965-)がナイチンゲールを演じています。その美しい表現力豊かな歌声が楽しめます。

The Nightingale:Wikipedia
The Nightingale (opera):Wikipedia
青空文庫:小夜啼鳥(さよなきどり)NATTERGALEN – Hans Christ ian Andersen. 楠山正雄訳
Hans Christian Andersen : The Nightingale / English translation
Nattergalen / Original Danish text
Natalie Dessay:Official Website
ナタリー・デセイ:Wikipedia

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