知りたくないの:カントリーソングから昭和歌謡へ:I REALLY DON’T WANT TO KNOW

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定番の名曲
I Really Don't Want To Know (I Really Want You To Know) - Eddy Arnold (Skeeter Davis)

Eddy Arnold – I Really Don’t Want To Know

I REALLY DONT WANT TO KNOW BY CONNIE FRANCIS

Connie Francis –– I Really Don’t Want To Know

「知りたくないの」(I Really Don’t Want to Know:1953)は、作曲ドン・ロバートソン(Don Robertson)、作詞ハワード・バーンズ(Howard Barnes)のカントリー・ポピュラーソングです。世界各国で翻訳され、日本では作詞家なかにし礼さんが原詩の情感を見事に伝える日本語歌詞にして、菅原洋一さんが歌って本国アメリカ以上の大ヒットとなりました。アメリカではエディ・アーノルドの他に、 エルビスプレスリーも歌っています。
歌の内容は、「あなたが何人の人に抱かれ、どれほどキスしたのかと思ったりしてしまう。でも、あなたが秘密にしていることは、本当に知りたくありません。だってあなたを愛しているから…」というものです。若い人にはなんてじめじめした感情と思えるでしょう。実は私もそうで、今の人を愛する気持ちがあればそれでいいのではないかと思って、この歌詞が嫌いでした。でもそれは少し違っているのです。人間は相手を分析したり、分類したりすることで自分に都合の良いイメージを作り上げようとします。すると本当の感情がその固定観念に閉じこめられてしまいます。これは愛の感情が薄れるひとつの要因で、相手を理解することとは違います。知識を得ることが、必ずしも理解することではないという深い意味があるからこそ、この歌は人々に愛されたのだと思います。

”I Really Don’t Want to Know”

How many arms have held you
And hated to let you go?
How many, how many, I wonder
But I really don’t want to know

How many lips have kissed you
And set your soul aglow?
How many, oh how many, I wonder
But I really don’t want to know

Always make me wonder
Always make me guess
And even if I ask you
Darling don’t confess

Just let it remain your secret
‘Cause darling I love you so
No wonder, no no wonder, I wonder
But I really don’t want to know

ジョン・トラボルタ、 スカーレット・ヨハンソン主演の「ママが愛したラブソング」(A Love Song for Bobby Long)で、ジョン・トラボルタが歌っています。これは父親(ジョン・トラボルタ)と母親の過去を知らず、反発する娘(スカーレット・ヨハンソン)が、父親の想いや生き方を理解する心境の変化をみせるところで、上に書いたようなこの歌の意味を考えると、巧みな演出でとても素晴らしいシーンでした。
で、あれこれ書きましたが、人の心を窺い知りたいと思うのは、社会に生きる人間の持って生まれた性。そんなことを歌って、「知りたくないの」はカントリーソングから、昭和歌謡を代表する名曲になりました。

知りたくないの / 菅原洋一

菅原洋一 知りたくないの 1965 / I Really Don’t Want to Know

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