マザーレス・チャイルドと「時には母のない子のように」:Motherless Child(Sometimes I Feel Like a Motherless Child)

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定番の名曲
Esther Ofarim - Sometimes I Feel Like A Motherless Child (live)

Esther Ofarim- Motherless Child(Sometimes I Feel Like a Motherless Child)

Sometimes I feel like a motherless child

Sometimes I feel like a motherless child
Sometimes I feel like a motherless child
Sometimes I feel like a motherless child
A long ways from home
A long ways from home
True believer
A long ways from home
Along ways from home

Sometimes I feel like I’m almos’ gone
Sometimes I feel like I’m almos’ gone
Sometimes I feel like I’m almos’ gone
Way up in de heab’nly land
Way up in de heab’nly land
True believer
Way up in de heab’nly land
Way up in de heab’nly land

Sometimes I feel like a motherless child
Sometimes I feel like a motherless child
Sometimes I feel like a motherless child
A long ways from home
There’s praying everywhere

エスター・オファリム(Esther Ofarim 1941-)はイスラエルの歌手、女優。フォーク、ポップス、ジャズなど多彩な音楽を歌う人です。1963年のグランプリ・ユーロビジョン・ソングコンテスト(Grand Prix Eurovision Song Contest)で2位になった後、1966年にドイツで「Noch einen Tanz」が ヒット、続く1967年にもビージーズの曲「Morning of my life」がヒットしました。その後1968年のニューヨーク、ロンドンでのコンサート、世界ツアーを行いました。どんな歌も歌える器用な人ですが、特に印象に残っている「Sometimes I Feel Like a Motherless Child」を紹介します。
アメリカ黒人霊歌(American Negro Spirituals: J. W. Johnson, J. R. Johnson, 1926)の「Sometimes I Feel Like a Motherless Child」は、奴隷制度が残っていた時代の聖書の教えを含んだ強い信仰の歌であり、同時に両親から引き裂かれてた子供の哀しい気持ちを歌っています。つまり、「このような悲しい運命を感じる私は試練に耐えている。だから何時かきっと神様が救って下さる。」という意味を含んでいます。そしてこの歌は、神への祈りという形を借りて、実は奴隷制度を強いた人たちへの抗議の意味を含んでいます。言葉に出して言えない言葉がこの歌には秘められています。当時の奴隷主たちは、この歌をどのような気持ちで聴いていたのでしょうか?異常なことを異常と感じない異常な時代が奴隷制度時代のアメリカでしたが、この歌をイスラエル人のエスター・オファリムがカバーした意義も人種差別への抗議にあったと思います。
ルイ・アームストロングやオデッタ、アイク&ティナターナー、ヴァン・モリソン などもカバーしています。リッチー・ヘブンスが1969年のウッド・ストックで歌ったのも記憶に残っています。

[Motherless Child]この歌のサブタイトルは(Sometimes I Feel Like a Motherless Child)日本語に訳すと「時には母のない子のように感じる。」で、昔懐かしい寺山修二の「時には母のない子のように」は、当然この歌に触発されたものであることは確かです。しかし、寺山はこの歌を黒人霊歌ではなく、と言っても曲も歌詞も違うものですから、もう全くの別の歌です。
当時の日本の世相といえば、経済成長と学生運動などで、大きく変貌していった時代です。寺山はこの歌詞に、そうした時代に生きる、ある種の疎外感、若者のみならず、時代の潮流に乗ることのない人々が抱える孤独感を表現したメランコリックなバラードに変えました。歌詞を読めば、これは単純な失恋ソングなどなく、「母のない子」=「自分自身に自信が持てない」=「アイデンティティが確立していない自分」の心の揺らぎを歌ったものだと分かると思います。まさに、詩人たる面目躍如と言える、味わい深い歌詞だと思います。

時には母のない子のように

カルメン・マキ 時には母のない子のように
作詞:寺山修司; 作曲:田中未知

時には母の ない子のように
だまって海を みつめていたい
時には母の ない子のように
ひとりで旅に 出てみたい
だけど心は すぐかわる
母のない子に なったなら
だれにも愛を 話せない

時には母の ない子のように
長い手紙を 書いてみたい
時には母の ない子のように
大きな声で 叫んでみたい
だけど心は すぐかわる
母のない子に なったなら
だれにも愛を 話せない

……………………………

エスター・オファリムのビートルズのカバーも素敵なので聴いてください。

Esther Ofarim - Yesterday (1968) אסתר עופרים

Esther Ofarim – Yesterday (1968)

Esther Ofarim - A Taste Of Honey (live, 1971)

Esther Ofarim- A Taste of Honey

Esther Ofarim - She´s leaving home

Esther Ofarim – She´s leaving home

Esther Ofarim:official website
Esther Ofarim:Wikipedia
Sometimes I Feel Like a Motherless Child:Wikipedia

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