007ジェームズ・ボンド「ロシアより愛をこめて」:James Bond – From Russia With Love 1963

From Russia with Love Opening Title Sequence
From Russia With Love Trailer
Matt Monro – From Russia With Love (Letra/Lyrics)
From Russia with love, I fly to you
Much wiser since my goodbye to you
I’ve travelled the world to learn
I must return
From Russia with love
I’ve seen places, faces
And smile for a moment
But, oh, you haunted me so
Still, my tongue tied young bride
Would not let my love for you show
In case you’d say “No"
To Russia I flew but there and then
I suddenly knew you’d care again
My running around is through
I’d fly to you
From Russia with love
007ジェームズ・ボンド(James Bond)シリーズの第二作「ロシアより愛をこめて」(From Russia With Love)、日本での旧題は「007危機一発」です。危機一髪ではなくて、「一発」としているところは配給会社の広報のアイデアでしょうが、よくある漢字テストの間違いみたいです。当時はなんでも邦題に変えないと日本ではヒットしないと考えていたのでしょうか?もちろん「ロシアより愛をこめて」の原題のほうがロマンチックですが、「ドクター・ノオ」で書いたとおり、この映画をアクション犯罪映画と捉えていたので、それらしい邦題を考えたのだと思います。
それはさておき、テレンス・ヤングが監督した「007 ドクター・ノオ」 (Dr. No)、「007 ロシアより愛をこめて」 (From Russia with Love)、 「007 サンダーボール作戦 」(Thunderball) は、このシリーズの初期の傑作です。特にこの「007 ロシアより愛をこめて」は、現実離れした荒唐無稽なストーリーではなく、東西陣営の冷戦を反映した諜報戦というスパイが最もスパイらしい時代背景の物語です。テレンス・ヤング監督は前作に続いて、007ジェームズ・ボンドシリーズのファクターを決定付け、それを絶妙なバランスで配置して、一級のアクション娯楽映画を作り上げました。イスタンブール、ジプシーのキャンプ、オリエント急行と異国情緒満点。ボート、ヘリコプター、列車と乗り物アクションに強力な敵がからみ、観客を最期まで飽きさせない映画です。マット・モンローの歌う主題歌も、世界中を駆け巡る諜報員が最後には愛する女性にロシアへ合いに行くという歌詞もこの映画の世界そのものでした。
日本版のポスター。「危機一発」は「ドクター・ノオ」に続いてフィルム・ノアール調です。拳銃、血糊、ベッドシーン、格闘シーンはお約束?リバイバルの「ロシアより愛をこめて」版はアクション映画であることを強調、これにボンド・ガールのダニエラ・ビアンキを配して、この映画の魅力を伝えています。
ダニエラ・ビアンキ、1942年イタリア生まれ。007シリーズで最高の美女(個人的意見+賛成多数?)、初代ボンドガールのウルスラ・アンドレス扮するハニー・ラーダーの健康美に対して、「ロシアより愛をこめて」で暗号解読者タリアナ・ロマノヴァ(ロマンス+ノヴァ=新しいロマンスの洒落?)を演じたダニエラ・ビアンキは洗練された美しさとロマンチックな雰囲気がとても魅力的でした。時折見せるあどけないしぐさもチャーミングでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません