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タミー・ウィネット:スタンド・バイ・ユア・マン Tammy Wynette-Stand by Your Man

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tammy wynette stand by your man

Tammy Wynette – Stand by your man ヘアースタイル、60年代ですね。

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スタンド・バイ・ユア・マン:Stand by Your Man (歌詞)

Sometimes its hard to be a woman
Giving all your love to just one man
You’ll have bad times
And he’ll have good times
Doing things that you don’t understand
But if you love him you’ll forgive him
Even though he’s hard to understand
And if you love him
Oh be proud of him
‘Cause after all he’s just a man
Stand by your man
Give him two arms to cling to
And something warm to come to
When nights are cold and lonely
Stand by your man
And tell the world you love him
Keep giving all the love you can
Stand by your man

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タミー・ウィネット:スタンド・バイ・ユア・マン Tammy Wynette-Stand by Your Manについて

タミー・ウィネット(Tammy Wynette:1942-1998)は、パッツィ・クライン亡き後の、ロレッタ・リン、ドリー・パートンなどと共に、60年代から70年代を代表するアメリカの女性カントリー・シンガーソングライターです。

タミー・ウィネットは、高校卒業した直後に結婚して、3児の母になりますが、その後離婚。家計を助けるために、ウェイトレス、受付、バーのホステス、靴工場勤務、美容師などの職業を経て、1965年にはじめて人前で歌うチャンスが訪れました。離婚した1966年に、3人の娘を連れてナッシュビルへ行き、レコード会社へ売り込みましたが、エピック・レコードを除いて、全て断られました。エピック・レコードのプロデューサーは、最初は乗り気ではありませんでしたが、彼女の歌を聞いて感銘し、即座に契約したといいます。(他のレコード会社は、大きな利益を逃しましたが、何を聞いていたんでしょう?)1966年に始めてのレコードを発売、1968年に発表した彼女の代表曲「スタンド・バイ・ユア・マン」は、カントリーチャートでトップ、ビルボードのポップチャートで19位となりました。その後は、「カントリーミュージックのファーストレディ」と称されて、カントリー界のトップのひとりとして活躍しました。
私生活では、5回の結婚(離婚2回、2人死別)しましたが、彼女の最期は、最後の夫に看取られました。そうした彼女の人生を反映してか、彼女の歌は、恋愛問題や離婚などに関する、女性の悩みと立場をテーマにしたものが多くあります。

この「スタンド・バイ・ユア・マン」も、「辛いときもあるけども、あなたが誇れる彼の傍にいなさい」という、古典的な女性の立場を歌っていて、当時のウーマンリブ活動たちから攻撃されました。ヒラリー・クリントンが男に従属する女として、(この歌を歌う)タミー・ウィネットを例えたことも有名ですが、多くのアメリカ人から強い反発を受けました。男女同権と伝統的な男性を立てる文化とは違うというわけです。男を信じてついて行くなんて、ぴんから兄弟の「女の道」みたいですね?(例えが古いですね…。)しかし、この歌が「女の道」と違うのは、女性が自分で道を決めるのではなく、第三者の「声」が「彼の傍らにいなさい」という点です。この歌には「私」は出てきません。「Stand by your man」も命令形です。人生に迷って、自分では決断できないときに必要なのは、自分のことを真に思ってくれている、頼れる人の力強い助言です。サイドバイサイドの生き方を支持する、この歌はそんな強いメッセージを持っていました。ですから、当時の多くのアメリカ人の感性に響いたのだと思います。この歌が今でも愛されている理由も、「自分に向けて歌ってくれている。」と強く感じさせるメッセージ力にあります。時代遅れの考え方でも、自分の肉親(例えば、おばあちゃん)の助言は有り難いもの、そんな感じでしょうか。
ですから、そんな感情を理解しないで、女性の地位向上のために、この歌を攻撃材料の例に取り上げたヒラリー・クリントンかその側近の陣営は(おそらくどちらも)大きな勘違いをしていたと言えます。なにしろアメリカを二分する男女を問わない、良き伝統を信じる保守性勢力を敵に回したのですから。またもう一つ付け加えるなら、タミー・ウィネットの人気はヒラリー・クリントンが及ばぬほど高かったということで、カッコよくやり玉に揚げたのは愚かにも程があったと言わざるを得ません。

この歌は、ティナ・ターナー他、多くの歌手がカバーしています。また映画では、ジャック・ニコルソンの「ファイブ・イージー・ピーセス」(1970)、「ブルース・ブラザース」(1980)、トム・ハンクスとメグ・ライアンの「めぐり逢えたら」(1993)、ヒューグラントの出世作「フォー・ウェディング」(1994) 、「007 ゴールデンアイ」(1995) の挿入歌になっているので、聞いたことがある方も多いと思います。ただ、日本では、少し知名度が低いようです。(日本語のWikipediaもありません。)
スタンド・バイ・ユア・マン(Stand by Your)は、美しいメロディと、彼女の少しハスキーで伸びのある声、シンプルながら個性的なアレンジが絶妙。カントリーの名曲です。

Tammy Wynette:Wikipedia

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